2026年のVLESSクライアント5選:Windows・Mac・iPhone・Android
技術編集部 · 2026年10月2日更新
VLESSは広く使われるプロキシプロトコルですが、VLESS自体はVPNアプリではありません。利用するには、対応クライアントをインストールし、サービス提供元から受け取ったノードのリンクまたはサブスクリプションを読み込みます。
使えるクライアントはOSによって異なります。Windowsではv2rayNやClash Verge Rev、Androidではv2rayNG、iPhoneではShadowrocketがよく使われます。Karingのようなマルチプラットフォーム対応クライアントも候補です。
サブスクリプションにREALITY、XHTTP、WebSocket、gRPC、複雑なルーティング規則が含まれる場合は、現在のバージョンが設定全体に対応するか確認してください。以下は2026年に検討したい5つのクライアントです。
1. v2rayN:Windows向けの定番VLESSクライアント
対象OS:Windows
v2rayNはV2Ray/Xray系でよく知られたGUIクライアントです。Windowsで初めてVLESSを使う際に選ばれることも多いアプリです。
ノードのリンク、QRコード、サブスクリプションを読み込めます。システムプロキシ、ルーティング規則、遅延テストにも対応します。Xray-coreを利用できるため、多くのVLESS・REALITY設定に適しています。
向いている人:
- Windowsユーザー
- VLESS・REALITYを使う人
- Xrayとの互換性が必要な人
- 複数のノードやサブスクリプションを管理する人
機能が多い分、画面や設定項目はやや複雑です。すぐに接続するだけでも、最初は操作に慣れる時間が必要かもしれません。
2. Clash Verge Rev:Mihomoとルールによる振り分け向け
対象OS:Windows、macOS、Linux
Clash Verge Revは、現在も更新されているデスクトップ向けMihomo GUIクライアントです。
Clash/Mihomo形式のサブスクリプションとルールによる振り分けを使う人に向いています。通常のプロキシモードに加え、TUN、ルールやポリシーグループ、DNS設定を組み合わせられます。
サービス提供元がMihomo/Clash形式のサブスクリプションを用意しているなら、VLESSノードを一つずつ手動管理するより便利な場合があります。
向いている人:
- Windows・macOSユーザー
- Mihomo/Clash形式の設定を使う人
- ルールによる振り分けが必要な人
- 複数のノードとポリシーグループを管理する人
Clash Verge RevはVLESS専用ではありません。個々のVLESSノードが動作するかは、Mihomoコアとサブスクリプション内のトランスポート設定によります。
3. Shadowrocket:iPhoneでよく使われるクライアント
対象OS:iPhone、iPad
ShadowrocketはiOSでよく使われるプロキシクライアントです。VLESSを含む複数のプロトコルとルーティング規則に対応します。
リンク、QRコード、サブスクリプションからノードを読み込めます。DNSやドメイン別の経路も設定でき、多くの提供元がShadowrocket向けの導入方法を案内しています。
向いている人:
- iPhone・iPadユーザー
- VLESSを使う人
- サブスクリプションとルールを管理する人
- Shadowrocketの操作に慣れている人
有料アプリであり、App Storeの地域によって入手できるかどうかが異なる場合があります。
4. v2rayNG:Android向けの定番VLESSクライアント
対象OS:Android
v2rayNGはAndroid向けのV2Ray/Xrayクライアントとして広く知られています。VLESS、VMess、Trojanに対応し、サブスクリプション、QRコード、リンクを読み込めます。VLESSとREALITYの組み合わせでも一般的な選択肢です。
画面はツール寄りですが、設定内容を確認しやすく、現在も更新されています。
向いている人:
- Androidユーザー
- VLESS・REALITYを使う人
- Xrayを使う人
- 実績のあるオープンソースクライアントを選びたい人
手軽に接続するだけなら、より分かりやすいマルチプラットフォームアプリもあります。Xray/VLESSの設定項目を重視するなら、v2rayNGから検討するとよいでしょう。
5. Karing:マルチプラットフォーム対応のプロキシクライアント
対象OS:Windows、macOS、Android、iOSなど
Karingは複数のOSに対応し、現在も更新されているクライアントです。新しいプロキシプロトコル、サブスクリプション、ルーティング規則、TUNに対応します。
PCとスマートフォンで似た画面と操作方法を使えるため、端末ごとに別のアプリを覚える負担を減らせます。プロトコルや基盤となるコアの変更にも追随しています。
向いている人:
- 複数のOSを使う人
- VLESSを使う人
- sing-box系の環境を使う人
- 現代的なGUIを好む人
- ルール、DNS、TUNが必要な人
REALITY、特殊なトランスポート、複雑なルーティングを含むサブスクリプションでは、現在のバージョンがその設定に対応するか確認してください。
Hiddify、Throne、Clash Mi、sing-boxはどうか?
ほかのツールにも適した用途があります。
Hiddifyは、初心者にも比較的使いやすいマルチプラットフォームクライアントです。VLESSの候補になりますが、選ぶ前にリリース情報とサブスクリプション形式への対応を確認してください。
Throneは、Nekorayのデスクトップクライアントとしての流れを継ぐツールです。sing-box、Xray、VLESSなどに対応し、以前Nekorayを使っていた人にも選択肢となります。元のNekorayプロジェクトは保守が終了しているため、古い版を新規導入の第一候補には勧めません。
Clash Miは、Mihomo/Clash形式のサブスクリプション向けのマルチプラットフォームGUIです。
sing-boxは、単独のGUIアプリというより、DNS、ルーティング、TUN、複数のプロトコルを備えたプロキシ基盤・コアです。直接設定すれば自由度は高まりますが、学習の負担も増えます。
VLESSクライアントの選び方
まず端末とサブスクリプションの形式を確認しましょう。多くのアプリを同時に入れる必要はありません。
WindowsでXray/VLESSを使うならv2rayN、Mihomo/Clash形式ならClash Verge Revが候補です。Androidではv2rayNG、iPhone・iPadではShadowrocketを検討できます。PCとスマートフォンで操作をそろえたいならKaringも候補です。
接続できるかどうかはアプリ名だけでなく、クライアントのバージョン、コア、プロトコルのパラメータ、トランスポート、サブスクリプション形式で決まります。
VLESS、REALITY、クライアントの関係
VLESSはプロキシプロトコル、REALITYはそれと組み合わせて使われるトランスポート保護の仕組みです。接続には、クライアントがサーバー設定全体に対応する必要があります。詳しくはVLESSとREALITYの解説をご覧ください。
「VLESS対応」はすべてのVLESSノードへの対応を意味しません。構成例は次のとおりです。
- VLESS + TCP + REALITY
- VLESS + XHTTP + REALITY
- VLESS + WebSocket + TLS
- VLESS + gRPC + TLS
対応状況はクライアントとバージョンによって異なります。読み込み後に接続できない場合は、サーバーの状態に加えてプロトコルとトランスポートへの対応も確認してください。 WahooVPNをご利用の場合は、外部アプリへの読み込みガイドも参照してください。
まとめ
- Windows / Xray:v2rayN
- Windows・macOS / Mihomo:Clash Verge Rev
- iPhone・iPad:Shadowrocket
- Android / Xray:v2rayNG
- 複数OS:Karing
Hiddify、Throne、Clash Mi、sing-boxにもそれぞれ用途があります。多くの人には、端末、サブスクリプション形式、サーバー設定に合い、保守が続いているクライアントを一つ選べば十分です。
内蔵コアも互換性に関わります。Xray、sing-box、Mihomoの比較を参照してください。